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「古き良きをあたらしく」ガーゼなひとびと #04 salvia セキユリヲ

aoにゆかりのある方を訪ね、暮らしの価値観や哲学をのぞかせていただく連載「ガーゼなひとびと」。

今回お話を伺ったのは、アオと長くお付き合いがあり、現在は北海道・東川町を拠点に活動されている「サルビア」のセキさん。 自然の移ろいを写し取ったような美しいテキスタイルや、伝統工芸を現代に活かすセキさんの創作の原点は、意外にもハードな日々の中で見つけた「窓からの景色」にありました。

aoの西川が、セキさんの暮らしの中に流れるデザインの哲学と、素肌に触れるものへの想いについてじっくりとお聞きしました。

 

自然の中で美しいなと感じるものが、サルビアの原点に

―サルビアについて

西川:サルビアについて教えてください。 

セキさん:もともと、小さい頃から絵を描くのがすごく好きで。デザイン事務所で働きながら美術大学の夜間部に通っていました。昼間はアルバイトで事務所、夜は学校という生活を4年間続けていたですが、あまりにもハードでちょっと体調を崩してしまった時期があったです。 

西川:大変だったですね…。 

セキさん:40度の熱が1週間まらず、毎日病院で点滴を受けるような生活でした。その頃、古い団地に住んでいたですが、窓から見える木々やお花をスケッチして過ごしていて。そのスケッチを、体調が落ち着いた頃にトレースして、クッションや身に着けるものにできたらいいなと思ったです。 

マッチ箱とかに自分の描いた図案をプリントして、本当に趣味として仕立てていたですが、それがだんだん溜まってきて。当時、原宿ギャラリーロケットという場所があっ、オーナーさんやクリエイターの方に見せたら「おもしろいね、発表してみない?」と言っていただいたです。そこで展覧会の名前をつけようという話になって、「サルビア」と。 

西川:なるほど、それが始まりなですね。名前をサルビアに決めた理由はなんですか? 

セキさん:60年代あたりの、昭和の古い喫茶店みたいなレトロな感じがいいなと思って展覧会では、たくさんの方が作品を見てくれて、例えば企業…サザビーの方が「この水彩柄でバッグを作ってみませんか」と声をかけてくださったこともありました。 

西川:はじめての展覧会でサザビーからお声がかかるとは、さすがすぎます…! 

セキさん:そうですね当時はチェスというブランドともコラボしてものづくりをしていました。もう始めて25年になります。今もロックデザインなどで活動していますよ。 

西川:そっか、てっきりテキスタイル専攻のご出身をイメージしてましたが、違うですね 

セキさん:そうなです。仕事が先に進んでいたので、最初はあまり勉強できていなかったですが、「ちゃんと勉強したいな」と思ってスウェーデンへ学びに行きました。最近はカード織を取り入れたアイテムやワークショップに力を入れています。 

西川:なるほど…。でも今話を聞いて、なんだか勝手に納得しました。デザインが先行しているから素敵に感じるだなあ 

セキさん:それはどういうこと? 

西川:学校など基礎を学んでからデザインを始めると、逆に凝り固まってしまうことがあるのかなとなんとなく実体験で感じていて…でもセキさんは、まず興味のあるものから始めて、素材や色と遊びながら作っている。だからこそワクワクするテキスタイルやデザインが生まれるだな、と。 

セキさん:なるほど、うんうん。 

西川:こういう自由なスタートが、つくる楽しさや魅力につながるだなって改めて感じました。 

 

―お仕事について 

西川:サルビアさんは、古き良きをあたらしく」をテーマに、日本の伝統工芸や地場産業とともにお仕事されていますが、その活動の原点はなんですか? 

セキさん:古いもの、昔のものが私は本当に好きで…。実家が関東大震災でも壊れなかった古~い千葉の家なですよ。多分江戸時代くらいからあるのかな。いまは普通の屋根なだけど、元々はかやぶき屋根そういう環境に囲まれて育ったです。

西川:古いものの良さに惹かれわけですね! 

セキさん:サルビアの名前の話もそうなだけれど、古いものを大事にしたいという思いは強くあります。でも単に古いだけじゃなくて、それを今に活かすにはどうしたらいいか、いつも考えています 

西川:素敵ですね。ありがとうございます。ではちょっと質問を変えて。テキスタイルやプロダクトデザインなど、新しいものを生み出すことも多いと思いますが、ものづくりにおいて大事にしている瞬間や、インスピレーションを受ける場所はありますか? 

セキさん:そうですね、サルビアの原点はやっぱり自然なです。窓から見える植物や木々、お花…。自然の中で美しいなと感じるものが、創作の根っこになってます。だからこそ東川を選んだし、畑仕事をしているときが一番、自分の創作の泉、というか基本になっている気がします。 

西川:セキさんのおうちの窓からの景色もすごく素敵ですよね。 

セキさん:そうなの、本当に。庭があって木や野菜を育てていて、その奥には農家さんの畑が広がっていて。毎年違う作物を作っていて、今年はブロッコリーかな? その向こうに十勝岳が見えるです。眺めがまた違って、それも気に入っています。 

西川:旭岳だけじゃなく十勝岳が見えるですね! 

セキさん:そうなです、ほんとにきれいで。毎日景色が変わるですよ。あの四角い窓から眺める景色今朝も霧がすごくきれい、つい見入っちゃいます。 

西川:うんうん、わかります。私もSALTの知美さんから言われ印象的な言葉があってもう長くここに住んでるけど景色を見飽きることがない」って。暮らしとともに自然と目に映る風景が、常に新鮮で過ごせる場所って本当にすばらしいなと。それがすごく移住の後押しになりました。 

セキさん:本当ですよね。今日は霧が美しくて、落葉松が最後の黄色の紅葉を見せてくれて…。毎日違う景色に出会えるのが最高です。ものづくりの原点だなって感じます。移住して本当に良かったと思います。 

西川:この場所に移住してから、されるデザインに影響ありましたか? 

セキさん:そう!やっぱり植物の勢いが全然違うですよ。春先なんて、どんどんいろなものが芽吹いて、エネルギーをすごく感じます。東京にも緑は多いけど、用意された自然感じたりしてそれに比べると、北海道の自然は本質的というか。 

西川:わかります。私も豊かさを実感しています 

セキさん:そうそう。春には草木染もやっていて、庭に一面のタンポポが咲くですよ。それを摘んでぐつぐつ煮込んでタンポポ染めにしたり。昔やりたいなあと思っていたことが、今こうして日々できる環境があって、すごく嬉しいですね。 

 

からだが弱ったときこそわかる肌ざわりの大切さ

―サルビアさんとaoの関わりについて 

西川:ao第一印象を教えてください。…出会いってでしたっけ 

セキさん:なでしょう古くからの付き合いのつもりだけどなんだったんだろうね 

西川:深くは、おうちぱんつを作ろうって話からでしたよね。 

セキさん:ああ、そうですね。くつした工房さん(※サルビアの靴下を作っている五泉の工房。アオも新潟繋がりで古いご縁があります。)からの繋がりもあったかもしれないし。それも関係しているかもしれません。 

西川:きっとテイストが近くて共通の知人が多かったり、合同展に出展してたり自然とつながったのかも 

セキさん:そうなです。下着やアンダーウェアを作ってみたいとは前々から思っていて、肌に一番触れるものだから良いもので作りたいなって。それでaoさんと一緒に作れることになって、本当に嬉しかったですね。 

西川:サルビアさんから下着の提案は少々意外でした! 

セキさん:アオチームにも下着のことを詳しく教えてくれる方がいて、当時割と小さめの下着が主流だったけど、なかをちゃんと温める感じが良いってハイウエストでもおしゃれなデザインを参考に見せてもらったり。色々相談しながら作っていったんです。本当にあの「なめらか天竺」はすばらしい。肌に触れるものとして最高ですね。

西川:良かったです。おうちぱんつの企画私も参加していたですけど、セキさんらしい柄ものやワンポイント刺繍の案も出てましたよね。どちらも素材には合わない方法で断念したけど、配色の工夫でとても可愛くなったのが印象的でした。ネームや縫い糸がポイントになったバランスとか、細やかなディティールでサルビアさんらしくなり、一緒に作った感動がありました。 

セキさん:そうそう。aoさんのシリーズとはまた違うテイストが出せて、良かったなと思います。 

西川:近いところにいたからこそ、自然と引き合ったでしょうね。きっかけはふんわりしていますけど。 

セキさん:私、このコラボ企画のあと、帯状疱疹になってしまったことがあって。その時、本当におうちシリーズに助けられました。やっぱり全然違いますよね、他の下着とはざわりややさしさが 

西川:体が弱った時ほど、肌ざわりの大切さって実感できますよね。私も妊娠中ひどく浮腫んだときに締め付けないサルビアさんの靴下しか履けなかったです。本当に助けていただきました。がどれもかわいいからたくさん持っていて、妊婦健診の度に、助産師さんに足元チェックされて今日の靴下もかわいいね」って褒められたり 

セキさん:おうちシリーズやなめらか天竺のアイテム、肌が弱っている時にすごく役立ちます。

 

aoの魅力について 

西川:セキさんから見て、aoの魅力ってどんなところにありますか? 

セキさん:やっぱり素材の良さですね。aoさんのは、本当に肌ざわりが良くて。 

西川:嬉しいです!さらに特にお気に入りのものがあれば教えてください。理由もぜひ 

セキさん:まあなんといっても「おうちトップス」です一番肌に近いところに触れるものだから、素材が本当に良くて。あと、この色合わせもすごく気に入っています。最近購入したレースブラウスもお気に入りで、庭仕事でカジュアルな時でも、ちょっと出かけるときに少しだけきちんと感を出せるのが嬉しいです。心強い存在ですね。 

西川:ありがとうございます「ここぞ!」という時に着てくださっているのをSNSでたびたびお見掛けして、「今日着てくれてる!嬉しい~!」って思っちゃいます。塩川いづみさんのTシャツも、先日の蔵前のワークショップで着ていただいてましたよね。嬉しい 

セキさん:あのTシャツはオリジナルですか? 

西川:ブランド20周年の節目にちょっと特別なことをしてみたくて。aoではあまりやったことがなかったですが、イラストレーターさんを起用してみようと思っ。個人的に塩川さんの作品のファンだったので、お願いして描き下ろしていただきました。 

セキさん:うんうん。着やすいし、素材感も気持ちよくて、本当にお気に入りです。 

 

色やデザインで、暮らしを明るくしたい

―サルビアさんのものづくりと価値観について 

西川:ではお仕事についてお聞きします。セキさんがサルビアのモノづくりを通して、お客様や使い手に届けたい一番の価値や思いは何ですか? 

セキさん:そうですね…たくさんあるですけど、やっぱり原点は、私がデザインする色やカラーで暮らしが少しでも明るくなることですね。マリメッコも、戦時中の暗い時期に、ちょっとした明るいデザインで人々を元気にしたいと思ったのが始まりでしたよね。現代でも、少しでも気持ちが明るくなるデザインがあれば、日常が変わると思うです。私はインテリアテキスタイルは追求していませんが、靴下にワンポイントで明るい色が入るだけでも、その日の気分が上がるのは素敵だなって思います。 

西川:逆に、インテリアテキスタイルをやらない理由ってありますか 

セキさん:コスト的なところかな…

西川:ウーン、わかります…!

セキさん:でもコラボレーションはしています。たとえばリリカラさんというカーテンメーカーと一緒にデザインを提供したりとか。将来的にはもっとやってみたいなとも思っています。 

西川:ご自身のデザインしたものが、実際にお客様の生活で使われていると想像することはありますか? 

セキさん:うんうん、もちろんあります。特に東川にいると、今日もみなさんが履いてくれていて…「ありがとう」って言いたくなります。使ってもらえているのが分かるって、本当に嬉しいです。この街だからこそ、そういう実感が得られるですよね。東京だと、なかなかそういう巡り合わせはないですから。

小さい街だから、作っている人が誰か分かるです。食べ物でも、誰から買うかでつながりができるのっていいなと思います。私もなるべく縁のある人のものを身につけるようにしています。UPEさん(町内の北東欧雑貨ショップ)で買ったニットとか、キャンドル作家の古川ひろみさんのお母さんが編んだものとかそうやって皆さんとのご縁で暮らしが彩られています。 

西川:素敵な彩りですね。では、これからのことについてもお聞きしたいです。サルビアさん、あるいはセキさんご自身として、今後の暮らしや活動の中で、新たにチャレンジしたいことや伝えていきたいことはありますか? 

セキさん:今年からウエカラパを開校できるようになって、仕事でつながる場にしたいなと思っています。まだ知っている人は少ないですが、手仕事の楽しさやウエカラパの良さを広めていきたいですね。今は東川主芸部で月に1回集まって活動しています。子供主芸部の活動もあって、みんながフラットな関係で楽しめるコミュニティを作りたいです。上下関係に縛られず、仕事が好きな人が集まってワイワイできる場がいいなと思います。 

西川:コミュニティの活性化が、東川の新しい伝統工芸につながるかもしれませんね。 

セキさん:そうですね。ワクワクする感じがあります。編み物や縫い物、木工など、普段なかなか手を出せないことにも参加できる場になればと思っています。私自身も積極的に関わっていきたいですね。 

 

―読者へのメッセージ 

西川:最後に、今回のインタビューを読んでいる方へのメッセージをいただけますか 

セキさん:はい。salviaでは、オンラインSHOPと蔵前SHOPで「GOD JUL 2025」と題して、クリスマスのキャンペーンを実施しています。

春にはバンド織キットの販売に合わせ、私主催のオンラインワークショップを開催する予定なので、ぜひ皆さん遊びにいらしてください。


西川:ありがとうございました!インタビューはこれで終了です。 

セキさん:はい、ありがとうございました。 

 
 
インタビュー協力ウエカラパ 北海道上川郡東川町東8号南1番地 

大雪山の麓の東川町で、ものづくりやコミュニティの拠点となるような場を提供しているウエカラパは、アイヌ語で「集まる」という意味。 

サルビアの最新情報:@salvia_official

セキユリヲさんデザインのaoのクリスマスキャンペーン

aoではクリスマス限定で、セキユリヲさんデザインのクリスマスカードを配布しています。オンラインショップを含む各店舗でご購入のお客様皆さま全員にお渡ししています。

また、オンラインショップ限定でsalviaの蜜蝋キャンドル(nashi)蜜蝋キャンドル(kohakuto)蜜蝋ティーキャンドル3つセット(dialogue)を入荷しています。それらのアイテムをsalviaのオリジナル袋に入れてお届けいたします。

aoとsalviaのこの季節だけのコラボレーションをお楽しみください。

詳しくはこちら

salviaとのコラボアイテム

おうちトップス

aoの定番、人気の細い糸で編んだ二重の天竺ガーゼ(なめらか天竺)を使用。しっとりとした極上のやわらかい質感です。カップなしでも響かないように、胸元の内側には芯を挟み込んでいるので、下着を着用せずに、一枚でさらりと着ることができます。肌側にもなめらか天竺を使用しているので、着心地は抜群。

おうちぱんつ

こちらもなめらか天竺を使用。しっとりとした極上のやわらかい質感です。お腹まですっぽりの安心感のあるパターンと、ふわふわのやさしい素材感で肌を包みます。ウエスト部分にはゴムを入れず、ネットを入れて伸縮させているので、締めつけの少ない楽ちんな履き心地。

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